戦闘は続いている。
しかし、圭一のバットは使い物にならなくなり、2人ともボロボロ。
既に相手は鬼人だけとはいえ、この状況は絶望的であった。
睨み合いが続く。どちらが先に仕掛けるかさえ分からない状況。
「梨花ちゃんだけは助けないとね…とね」
「ああ、そうだよな…。」
2人は小声で会話を続ける。
もちろん、相手から目を離すことなく。梨花ちゃんが居るのは…たぶん、古手神社内。
しかし、そこに行くには鬼人の横を走り抜けなければならない。
普通に走っては駄目…つまり、1人があいつをとめている間にもう1人が梨花ちゃんを助ける。
そして…皆と合流するという考えが2人の中には浮かんでいた。
「じゃあ…レナが囮に…」
「何言ってやがる?レナにそんな危ない事をさせられねぇだろっ!!!」
レナが囮をやるという発言を圭一はすぐに遮った。
それに、あの作戦をやるには…自分がどうしても囮にならなければならないからだ。
「で、でも、圭一君は今ほぼ丸腰なんだよ!?
だったらレナが…」
「…大丈夫。」
レナが慌ててる中、圭一はごく普通に発現をしていた。
大丈夫だから、俺を信じろとレナに視線だけで伝える。
「…分かったよ、絶対生き残らないと駄目なんだからね、ね?」
「おう、分かってる。絶対生き延びてやるさっ!!!!」
レナに嘘を、ついた。そんな事が圭一の心を痛めたが、圭一は気にしない事にする。
「それじゃ…行くぜ?」
「うんっ…」
「うおりゃああぁぁぁぁぁっ!!!!」
圭一は鬼人に向かって全速力で走り出すと、飛び蹴りを放つ。
「ふっ…無駄な事を…」
鬼人は圭一の飛び蹴りを少し横に避けてかわすと、腕を圭一の腹部に突き刺す。
深く突き刺さった腹部から血がどんどん流れていく。
「…これでおわ…何!?」
「へへへ…やっと捕まえた…ぜ?」
鬼人はもう死んだだろうと思い、腕を引き抜こうとするがそれは圭一の腕に捕まれ止められる。
圭一は大きな傷を負いながらなお、鬼人の腕を離さない。
「離せ…この餓鬼が…」
鬼人は圭一を蹴ったりなどして、腕を引き抜こうとするが圭一はいくら傷つこうと離す事はなかった。
そして、鬼人は圭一に集中していたので1人の少女の存在を忘れていた。
竜宮レナの存在を。
「圭一君ッ!!!!!助け出したんだよぉぉぉぉ!!!!!」
後ろの方で声が聞こえる。鬼人はこの時やっと竜宮レナの存在を思い出した。
しかし…時は既に遅く、古手梨花を抱えた竜宮レナが後ろに立っていた。
「くっ…離せこの餓鬼ッ…」
更に強く前原圭一をけり続けるが、相変わらず腕の力を弱める事もなく腕をつかんでいる。
しかし、既に出血量と傷の大きさからいずれ力尽きるだろう。
それをレナも感じたのか、叫ぶ。
「圭一君!!!!早くそいつを離して逃げてっ!!!!」
しかし、圭一は鬼人を離す事もなくその場にただ立っている。
そして、今まで下を向いていた顔をあげると、レナの方を見た。
「…圭一…君?」
「悪いな、レナ…。俺はもう助かりそうにねーや。」
「い、今ならまだ助かるんだよ!?」
レナは圭一の発言に驚いてそう言い返す。
ははは…確かに、今離せば出血死はないだろうな…と思うが、そうではない。
「そういう意味じゃねーよ…
俺は、こいつと一緒に…死ぬ。」
「「なっ!?」」
この発言には鬼人すら驚いていた。
今、こいつは…一緒に死ぬと言ったのだ。
「け、圭一君!?そんな事はやめ…」
「…しょう…がねーだろっ!?こいつを倒すには、もう…鬼弾を0距離で当てるしかねーだろ」
圭一のこの発言に、レナは思い出した。監督の言葉を。
確かに、監督は…言っていた。鬼弾は特殊な薬を鬼の体内で爆発させて鬼の細胞を消滅させるらしい。
しかし、0距離で当てる場合だけは違う。
0距離の場合のみ、拳銃事大爆発を起こすのだ。
もちろん…鬼を消滅させると同時に、それは鬼だけでなく人すらも消滅させる。
圭一は、鬼人と一緒に消滅しようというのだ。
「け、圭一君!?そんな事をしなくたって皆で力を合わせればっ…」
「…確かにそうかもしれねーけど、もう、俺は仲間が傷つく姿は見たくねーんだよ…。」
「で、でも、圭一君が死んだら、残された皆はどうなるの!?
ご両親は!?魅ぃちゃんは!?他の仲間は!?レナは…レナは、絶対悲しむんだよ!?」
「…俺が死んでも、皆が俺の事を覚えててくれれば俺は皆の思い出の中に生きている。」
「そ、それはそうかもしれないけど…でもっ…」
レナは、この先の言葉を続けられなかった。
圭一君は、もう覚悟を決めていた。そして、その覚悟をレナがどうにか出来るとは思えなかった。
「ぐっ…そろそろ、お別れみたいだな。
…レナ、皆に伝えてくれ。勝手に死んでごめん、そして…今までありがとうってなっ!!」
圭一は既に激痛で笑えないはずなのに、笑ってそういうと拳銃を鬼人にくっつける。
「なっ…そんな事をすればお前も…」
「ああ、そうだな。だから…てめぇにも一緒に地獄に行ってもらおうってんだよ!!!」
そういうと、拳銃の引き金に手をかける。そして、最後にもう一度レナの方を見た。
泣いていた。ああ…結局泣かせちまったな、俺と思いながらも、最後にもう一度だけ激痛に耐えて俺は微笑みかけた。
そして、いえなかった言葉を言った。
「レナ…大好きだったぜ」
言い終えるのと同時に、俺は引き金を引いた。
そして…大きな爆発音と同時に、圭一と鬼人は爆風に包まれた。
「ッ!?」
レナは、必死に梨花ちゃんを爆風から庇った。
そして…爆風が消え、後ろを見てみるとそこには…2人は消滅して、もう居なかった。
―言い訳―
はい…なんでしょうこの展開(ぁ
てか、圭ちゃん死んじゃったじゃんというツッコミは勘弁してください(ぇ
そして、途中にある鬼弾の機能も気にしては駄目です。実在は絶対しませんのでご注意を(誰もしんじねーって
はいー…物語もとうとう後少しで終了です!
圭ちゃんと鬼人はどうなったのか、梨花ちゃんはちゃんと生きているのか…それはまた後のお話でv
では、また〜☆
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